結成4周年記念!ジャカっと雀対談【後編】


《前編はこちら






チラシ


桑森  そう、チラシとかいっぱい持ってきました。


松隈  懐かしい。それが2回目の演劇祭のやつかな?


桑森  そう。1回目の「4年2組のたかしとあきら」はチラシ作ってなくて、これ(vol.2「血潮」)だけB5なんよ。これ以外 A 4。よだん見たことないチラシいっぱいあるでしょ。「SESSION!」はハガキサイズ。バチバチ、 これも対談してるんよ。


松隈  これが「荒唐」、らっしーかっこいいな。


桑森  この頃から写真使うようになった。


松隈  「恋のジャカリズム」まで俺がいたんだね。


桑森  そう。ま今もいるけどね。「血潮」はね、下に辞書の引用が書いてあったりするんだよね。


松隈  そんなこともあったなぁ。


桑森  ジャカ雀のチラシはまじ変遷辿ってる。五十嵐、これ着てよ、旗揚げで着てた衣装


五十嵐  これ(衣装)やっぱり「ロクコレ」で使えばよかったと思った


桑森  これ五十嵐がデザインしたんよ、「STUN/TURN:」


五十嵐 すげー怒られた


松隈  なんか間に合ってなかったからじゃないの?


五十嵐 あらゆることが間に合ってないんですよ。締め切りが守れないから


松隈  チラシ、どんどん好き(な傾向に)になってる気がする


桑森  裏面の情報量がすごい変化してる。写真とかも載るようになったらやっぱり変わるよね。これすごい気に入ってて、「荒唐」のチラシ。表はダサいんだけど


松隈  これ何なん?


桑森  これ2人乗りしてるんよ、青野くんと五十嵐が


松隈  あこれ五十嵐なん?


五十嵐 そうなんすけど加工してるからわかんないっすよね


桑森  いま思えば加工してない方が良かったな…いま思えばだよそれもそれは。で、「しゃがむガム」はオーディションをしたんよね。人数多いコメディやりたいなあと思って。最初の旗揚げもゆるコメディで始まってるやんか、ジャカ雀のスタート。「そこ別にゆるくてもよくね? こんなんでもよくね?」っていう提案の形がジャカ雀の始まりだから、そんな雰囲気はどことなく続いていて。皆さん若い方で結構色のある方々が集まったんだけどね。公演できたら良かったんだけど


松隈  残念だな


桑森  どこかで上演する予定もないです




桑森  おかしいのよ、芸術工学部が2人いるのに、どうして経済学部の俺がチラシ作ってんのって


五十嵐 でもそんなもんですよ


桑森  チラシって、表に日付とか場所とか情報を全部書いてないとダメみたいなチラシ論聞くんだけど、最初の頃から全く表に載ってないんよね。でも最後は日付とかも入れられたから、なんか終止符的なチラシになったかな


松隈  こう見ると、けーもの心が広くなっていく過程が


桑森  俺心広くなったよねやっぱ


松隈  なってると思う


五十嵐 なってますよ


桑森  本当?


五十嵐 微々たるもんですけど


松隈  もっと言え…!


桑森  だってさ、「恋のジャカリズム」の頃悲惨だったやんね俺ら


松隈  思い出さない、もう


五十嵐 ギスギスが初期だけって言ってたのがもう理解できない


桑森  はは笑


五十嵐 ずっとギスギス団体ですよ


桑森  ギスギスしてる?


松隈  こういう時はいいんだけど、団体の稽古ってなると話が違ってくる


五十嵐 そうそうそう熱くなるとギスギスしちゃう


松隈  正直ベースで話をしようとしすぎて


桑森  正直ベースはお互いストレスかかることが多いね




桑森  それ(vol.2「血潮」チラシ)がいいの?


五十嵐 はい。私が思う”ジャカ雀”っていうか


桑森  やっぱり五十嵐の中でなにかしら”ジャカ雀”観っていうものがあるんだよね


松隈  らしさ、的な。なんだろうこれ、ダサい男子校みたいな


五十嵐 ちょっとカッコつけてるみたいな


松隈  それずっとじゃね?


五十嵐 ずっとですけど


桑森  めっちゃ恥ずかしい


松隈  傍から見るとちょっとカッコつけてる男の子らみたいなのって、ちょっと可愛かったり


五十嵐 そう、まだこの頃はちょっと可愛らしさがあるみたいな



松隈  これ(vol.9「劇場に愛をこめて」チラシ)はもう、毎回の公演これでいいんじゃないかって


桑森  俺ももう毎公演同じようなピラでいいんじゃないかって思ってたのよ


松隈  これはもう全てにいける。普通の文字組みにはない、右寄せっていうのがなんか面白い


桑森  なんかありがとう




作品と、団体を振り返って


松隈  (vol.4「荒唐」)非売れの青野くん、若手の有力な人に出てもらってていいなって思ってた


桑森  「荒唐」は物語も何もなくて、短いシーンがいっぱい繋がってるの。俺はかなり気に入ってるんだけど、評価は分かれる感じの


松隈  ここには、べき論は出てこなかったの


桑森  これはべき論が出てきてないね。なんだったんだろうこの作品、本当説明しづらいよねことは


五十嵐 しづらい


桑森  ひと言とかじゃ全然言えない。60分ひたすらトリップするような、なんかそこら辺から俺おかしくなってるから


松隈  おかしくなってる


桑森  うんおかしくなってる


松隈  次にこれがくるんだよね、vol.5


桑森  「しゃかりきしゃにむにしゃがむガム」


松隈  これは非常に語感が好きなんだけども


桑森  ありがとうございます


松隈  とはいえね、お蔵入りで終わっちゃったというか


桑森  そうなんですよ。vol.6「コマンドPPアクセルB」はチラシないんだけど


松隈  なんで?


桑森  コロナででチラシ撒けなかったから作ってない。これは紺屋ギャラリーで。映像YouTubeに上がってます。あれもあれでコロナだったからすごい苦しかったんだけど、挑戦できたなあと思って。装置ばっか褒められるけどほかも良かったよね、ジャカ雀らしさはあった?


五十嵐 あったけど、私の好みではない


桑森  その後vol.7です。ロクコレ。vol.8って勝手に呼んでるのが、こないだ independent に出た一人芝居。あれはジャカ雀の作品というよりは俺の勝手な作品だから、あんまりvol.8にしないほうがいいなって思ってるけど、ジャカ雀でいるうちにできることしたいってのに一人芝居があったから、個人参加だけどジャカ雀作品としてカウントしたいなーって思ってて、勝手にvol.8にしてる。で今回が vol 9です。vol.9にして初めて、「ちゃんと演劇作ろう」っていう気持ちになってて。今までもちろん挑戦してきては挫折して…って感じなんだけど。vol.9ですよもう


松隈  そう考えるとけーもの積み重ねでしかない


桑森  いやいや団体のですよ。そう思いたいだけかもしれないけど


五十嵐 うん


桑森  そんなに足並み揃ってなかったかね?寂しいな


松隈  やっぱけーもあってこそのジャカ雀やからね


五十嵐 なんか秋元康が AKB =高橋みなみって言ってたみたいな、ジャカ雀=桑森ケイみたいなとこないですか?


松隈  たかみななのか


桑森  それでいいんだったらそれでいいんだけど、俺は、”付き従ってる”みたいなそういうカンパニーはすごく嫌だなと思ってて、そういう感じはなかった?


松隈  やりたいことをけーもが持ってくるってのはまぁ基本だったけど、一応俺らも意見をしてるから


五十嵐 多少


桑森  ジャカ雀やっててよかったなぁって俺はすごく思ってるんですよ。これからも演劇続けていくし、 収まりのいいパッケージで、いろんな試すことができる場を作れたし。どうだった?旗揚げしたけど


松隈  思うよ、なんか成長痛みたいな。成長と共に痛みを抱えながら、でも演劇と向き合うことができて。これがないと演劇と向き合ってなかったから、成長痛だった


桑森  例えば、途中から東京に行ってあんま関われないのに、自分が旗揚げした団体が活動が続いてたじゃん、それってどんな気持ちだったの?


松隈  正直、やっぱり向こうで自分の生活があって、自分のケツ拭くのが精一杯というのはあって、知らないところで(団体の)いろんな話が決まったりして。報告はしてくれるけど、知らない脚本ができて知らない人と公演してみたいな、自団体が活動してくること嬉しいけど、追えてない悔しさみたいなものももちろんあって


桑森  そうだよね、それはあると思う


松隈  でも、居場所を作ってくれたのは普通に嬉しい


桑森  居場所を作ってあげようみたいな気持ちではやってないからあれだけど


松隈  もちろん


桑森  そう感じてくれるのは嬉しい誤解というか


松隈  福岡にまだ名前を残してくれてるっての普通に嬉しかった


桑森  五十嵐は「血潮」を見て、アンケートにどでかい文字で、すきって書いて文字で埋め尽くしてくれてて、よだんと同じとりかわ将軍に行って誘ったんよ


松隈  宇Qも


桑森  そう、とりかわ将軍で、カレーが好きで、留年しない、これジャカ雀3大ルール。入ってよかったですか?


松隈  聞きてえなぁ。まぁ「よかった」って言うに決まってんだけど


五十嵐 いや、よかったとしか言えないですけど。ははは笑。総合的に見ればまぁ良かったと思います


桑森  ぎりプラス的な


五十嵐 ぎりプラス


桑森  ぎりぎりプラスなのよね


五十嵐 わりと私そういう考え方というか、けーもさんとかってなんでもかんでも「良かったね」って言える人じゃないですか


桑森  そうね


五十嵐 私はわりとどう転んでもいいというか、日頃適当に生きてるから進んだ道で「生きてるしいいや」的な感じで。これはこれで大学生活としてありだったのかなっていう


桑森  ジャカ雀入ってなかったらどうなってた?


松隈  自分で団体作らないんでしょ、めんどくさいから


五十嵐 いっぱいオーディションとか受けてたんじゃないかなって思うけど、全然知識も経験もない状態だったから、どこにも拾われず何も受からず大橋で演劇してたんじゃないかなっていう


松隈  変なとこ活動的なんだよな


桑森  オーディションとかよく行くし、 五十嵐変わってるから気に入る演出家は絶対いると思うんだよね。だからどっかでハネて大舞台とかにしれっと出てっていう、ジャカ雀ではたどり着けない場所に一気に単身ポンッて躍り出る、みたいな世界線はあったかもしれないと思うよね。それをジャカ雀が潰してしまったんじゃないかみたいに思ったりはする


五十嵐 いやないでしょ


桑森  タラレバだからあれだけど


五十嵐 ジャカ雀入ってから、経験無いうちからやることいっぱいある役をさせてもらえて、自分が経験を積むとか場数を踏むって目的で外に出たから、その点ではやりたいことは出来た場所だったかなと思います


桑森  「荒唐」出てからしばらくジャカ雀で役者やってないと思うけど、俺がこないだすごくジャカ雀みを感じたのは五十嵐演出の「すこやかな眠り」で、五十嵐のやりたいことというかこうやってほしいんだろうな的な事が65パーぐらいはわかる感じがあって


松隈  言いたいことわかるわーみたいな


五十嵐 どうでした? あれ役者やって、なにか得るものありました? 得るにも時間が無さすぎたわって感じでした?


松隈  時間なかったん?


五十嵐 脚本書くの遅すぎて


桑森  でも考えたことはたくさんあったんよ。ちょっとだけ年の離れた後輩と共演みたいな感じで、どうやって関係性作っていこうかなーとかの新鮮さはあったし、久々の役者だったし、気楽にできたってのはあった。自分の団体だってのもあったし、自分の団体で役者で出るのって俺ほんとすごい久しぶりだったから良かったよ。いろんな経験したいっていうのがあったから、そのいろんな経験の一つとして、できたなーって。具体的に得たものがどんなだったかって言ったらちょっと難しいんだけど


五十嵐 へー


桑森  五十嵐が結構場数踏んで来たのに稽古場でそんなに語彙力なくなるんだ〜とか知った。演出全然できてなかった


松隈  そうなんだ、あったものを拾って面白くするって得意そうだけど


五十嵐 そう私2月末(出演)の公演の稽古場で、見てて、面白いなあとかそういうのは言えるけど、こうしたらいいんじゃないですか、とかっていうのが全く思いつかなくて。苦手なんだなぁって気づきました


松隈  やっぱタイプがあるよね、0から1を生む人と、1を10にする人とみたいな。けーもは…


桑森  俺はね0から1に憧れてる、1→10の人なんよ


松隈  まあまあ苦しみながら0→1やってるよね。僕も見ての通り1から10派




桑森  俺とよだんは成長中だったんよ、わりと時を同じくして、大学生から今にかけて成長とともにジャカ雀があったから、ジャカ雀を通じてお互いが関係しあって成長できたのをすごく感じるところがあって。お互いに配慮ができるようになったなって、ガラパ出たとき、俺に何も言わずに観に来てくれて、俺感動したんよ。宇Qの入った頃ぐらいから団体としての空気良くなったなって思ってて、風通しが良くなったっていうか。よだんが東京行って会議がオンラインになって、顔が見えない、通話のみだと言葉とかもやっぱ選ぶじゃんかやっぱ。配慮が必要だし、時間をかけて作ってきた関係性だからこそ、それもできるようになったというか、俺ら成長したなーって。勝手によだん含めるけど。成長したなーって思う


松隈  確かに成長はしたなぁ




桑森  ジャカ雀の一番の思い出っていうか、活動を振り返ってパッと思いつくことってありますか?


松隈  俺から言っていい? 俺はもう貝塚の練習室での稽古の日々。ジャカっと雀といえばあの暑苦しくてじっとりしたムード。身体の使い方について延々とワークを繰り返す日々。なんかそこらへんがジャカ雀。俺の中での


桑森  「血潮」の創作期間やね


松隈  だね


桑森  俺はジャカ雀のすべてに関わってるから、もう全部に思い出がありすぎてあんまり選べないんだけど、でもさっき話してた旗揚げ公演かなぁやっぱり。平日の昼よ。平日の昼に旗揚げ公演って。春休みだからとはいえ


松隈  平台組んだりしたよね


桑森  そう、平台作って建ててさ、冷泉荘を2つに分けて使ってさ、とか手作り感でやっててめちゃめちゃきつくて。2作品あるし、スケジュールも短かったし、稽古場の雰囲気も良くないし、進捗も悪いし、作業量多いし…みたいな。もうそこで初めて、「先輩達ってみんなすげーんだな」って思った。そういうのがあった時に、知らないお客さんが花をくれたりして、団体として演劇するってこういうことかって実感したかな。パッと思い出すのは最近のことばっかりだけどね


五十嵐 私もパッと思いつくのは最近のことですけど、俳優として一番苦しかったのは「荒唐」


桑森  「荒唐」はどこがしんどかったの


五十嵐 全部しんどかった、全てしんどかった、閉鎖的な稽古場だったしゴールも見えず


桑森  やめようこの話


五十嵐 その割に、なんか知り合いが見に来なかった


桑森  あれ後輩とか見てたら絶対宇Qのイメージ変わったよね


五十嵐 後輩が誰も来なかったのが私はもう悔しくて悔しくて、言魂とのコラボは10人ぐらい来たのに。私もう「荒唐」以上のことできる気がしないっす、全力


桑森  今まで過去9作ある中で一番ジャカ雀ぽい作品どれ? って言われたらやっぱ「荒唐」なのかな。「荒唐」でそれまでの活動が全部集約された感があったんよね。いつまで経っても思い出深い。でもすごい反省してて、もっとちゃんと創作できたなって今となって思うんだけど、舞台上にあったものとして一番ジャカ雀ぽかったのは…一番ジャカ雀ぽかったって失礼だよな、やめよ


松隈  なんでなんで


桑森  だってさジャカ雀のみで作った作品って、「スロー」以外一個もないわけじゃんか、毎回違うキャストに出ていただいて…ね




解散


松隈  なんで今まで解散して来なくてここ解散するんだろう


桑森  逆にそっちの視点から行ってみる?


松隈  なんでなんだろう


桑森  でも「解散しない?」っていう話は一回も出なかったよね


松隈  だから解散してなかった?


桑森  わからん、ギリギリだったのかな。「俺解散したいんだけど」ってよだんが言い出さなかったから解散しなかったのかもしれないし。でも1年ぐらい前から「解散するならこの時期かな」っていうのにこの3月を挙げてたよね。五十嵐の卒業のタイミングでもあるしっていう


松隈  ずっと言ってた


桑森  俺はその決定した会議のときに、「よだんが東京に居て、でも福岡で自分の団体が進み続けてるのがしんどいと思う」っていう慮ったような旨の発言をしたんだけど、本心は分かんないんだよね。自分でも解散できて嬉しいなっていう気持ちもある。それは間違いなくあって、それがなんでかっていったら、今後の自分の演劇人生において、いつかは世界クラスというか日本全国でいろいろ公演ができたりする劇団をやりたいなーって思ってるんだけど、ジャカ雀がこのまま続けて、そうなれる未来はないなって思うから、どっかでリセットしたいっていう気持ちがあって。解散できる嬉しさはある一方で、寂しさっていうか、ジャカっと雀観たことはないけど、文字面だけは知ってるっていう人も居ないわけじゃないと思って、やってきたこともあるし、まだジャカ雀でできることもきっとあるんだろうなって思う。既成脚本へのチャレンジとか、ツアー公演とか、まだ全力出せば挑戦できそうなこともいっぱいあるけど、もう時期と諸々がそろそろ別の挑戦する段に入ったかなっていうのが本心なのかな。だからコロナ全然関係ないっていうね


松隈  コロナ関係ない。その前から決めてたからね


桑森  するべくしてするというか。でもここまでの話聞いてたら、「よく今まで続いたな」って感じになるね。「なんで解散しなかったんだろう」って


松隈  そう、気になるのは、解散の理由よりも続いた理由かもしれない 。「解散しよう」って言い出してから解散するまでにかなり時間があったから、気持ちの整理は全然ついてて


桑森  同世代の人たちがみんな演劇活動を辞めたり、福岡を去っていったわけじゃないですか。でもその中で解散て銘打ってたところって一個もなくない?解散宣言したところがない。同世代でもみんな先輩だったから、その後を任された感みたいな…のは、あんま感じてなかったけど、福岡の若手枠というか、あんだけバラエティに富んでた”俺らの世代”みたいなのが減ってことがすごく寂しいことではあったし、ちょっとでも「この世代いますよ」感がアピールできたらいいな、っていうのもあって、コロナになっても手を緩めなかったというか、そういうのもあったりして。彼らが居なくなっちゃったからこそ、残ってる者は続けなきゃ、っていう使命を負うなと思ってたりもしたけど、でもそれよりも、いま整理をするということが 大事だったね。「もったいない」とか「寂しい」とかそういうお声はいただいたりするんですけど、寂しさはありますか?


五十嵐 ゼロじゃないけど、それよりも嬉しさが


桑森  ははは笑


五十嵐 やっぱしんどいから、もし団体が続くとしてもどっかのタイミングで抜けてたと思うし、結構早い段階で「私の卒業のタイミングで解散なんじゃないか」って話が出てたから、まぁやっぱそこがゴールなんじゃないか、みたいな意識があったんで、「よくここまで続いてこれたな、やったー」みたいな。「荒唐」で燃え尽きて、こないだ作演もできたし、もういいやって


桑森  もう思い残すことないんだ




桑森  「ジャカ雀がどう見られてるか」みたいなものは結局わからずじまいだった


五十嵐 全然わかんなかった


桑森  分かんなかったってことは内部の人なんじゃない?


五十嵐 え。みんなに「なんで入ったん?」って言われるんですよ


桑森  本当? 今も言われる?


五十嵐 大橋の人にも言われるし、普通の演劇人からも言われます


松隈  何で言われるの?


五十嵐 不思議なんでしょうね


桑森  でもそれ言うってことはさ、ジャカ雀に対するイメージが少なかれある人たちだよね


五十嵐 でも二人で完成しちゃってるとこあるんですよね、私の思うジャカ雀は、なんか男子二人って感じで


桑森  全然。ジャカ雀は五十嵐が入ってきてジャカ雀になった気がした


松隈  せやで


五十嵐 みんなそう思ってない気がしますね


桑森  それは、あなたがそこまで部外者だったからよ。入団おめでとう


五十嵐 うわー




(2021年2月 湾岸劇場博多扇貝にて)

(撮影:沢見さわ(Mr.daydreamer))

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